2012年05月14日

五月病

今年のゴールデンウィーク中の人出はまずまずだったようで、昨年の震災以降自粛ムードだった旅行に出かけた方も多かったようです。

9日間の大型連休になった方もいたそうですので、連休明けに「五月病」の症状に悩んでいる方は少なくないのではないでしょうか?


「五月病」という病気はもちろん存在しません。辞書によると…「四月に入った大学新入生や新人社員などに、一か月を経た五月頃に見られる、新環境に対する不適応病状の総称。」…となっています。

新しい慣れない環境(学校や職場)で一か月過ごしその疲労が蓄積されたころの連休後です。温暖な気候も相まって、特に午前中は眠く感じる人の方が多いのは自然なことです。そう感じていても、なんとか以前と同じ生活を続けられるうちは全く問題はありません。

しかし、ただ眠くだるいだけでなく、学校や会社に遅れがちになる。さらには、まったく行けなくなってしまう、登校拒否や出社拒否となると問題は深刻です。大事になる前に早めに対処すべきです。



具体的な「五月病」の症状としては:

1)会社や学校には行けるがなぜか具合が悪くなる

2)朝どうしても起きれない。

3)食欲減退、不眠、抑うつ感

4)無気力、不安、焦り

5)イライラ、ミスが多くなる、テレビや周りの音がうるさく感じる…etc.。



そこで、いくつか考えられる「五月病」の原因を考えてみました。


A)仕事や勉強のレベルについていけない。難しすぎる。興味を持てない。

B)人間関係で悩んでいる。いやな人や苦手な人がいる

C)満員電車が嫌い、苦手。

D)生活リズムが乱れたまま直せない。昼夜逆転。

E)アルコール摂取量が増えた。


どんな問題でも原因が必ずあるはずです。問題を解決するにはその原因となっていることをなくしていくことが解決につながります。

上記のAとBが原因だと病気ではありません。性格や考え方を少し変えることでかなり改善されるはずです。

Cの場合はメンタルクリニックでの診察が有効となるケースです。

Dは、「睡眠相後退症候群」かもしれません。これは生活リズムを整えるだけで改善される場合が多いですがなかなか治らない体質の方も中には見受けられます。

Eはストレスをアルコールで解消する傾向のある方ですとかなり問題となります。精神科では他科と違いアルコールは百害あって一利なしと考えます。たしなむ程度でやめれる方以外は一切飲まない方が絶対にいいです。



何事もほどほどにできていればよしとしましょう。

完璧主義や自分に厳しくするのもほどほどに。

「いつもできているのになぜできない?」…と考えないで

「いつも簡単にできていることができない…疲れてるんだな」と考えて休息の時間を持ちましょう。

それからDの方…

寝だめはいけません。この「睡眠相後退症候群」に陥っている方は、もともと体質的に体内時計をアジャストできない人が多いはずです。日ごろから規則正しい生活を心がけ、三食きちんと食べて、午前中は日の光を浴び、適度な運動を心がけてください。そして大切なのは寝る前最低1時間は明るい光をみないでください。パソコン、携帯、蛍光灯、テレビ等のスイッチを消して穏やかに睡眠の質を向上させましょう。

たったこれだけのことで人生がうまくまわりはじめるとおもいます。

是非お試しください。
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posted by 武蔵浦和メンタルクリニック at 19:51| 埼玉 雨| Comment(0) | メンタルヘルス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月21日

ワインは体にいい?

Wine consumption and 20-year mortality among late-life moderate drinkers.
適度な飲酒習慣を持つ高齢者のワイン消費量と20年間死亡率についての研究
参照:US National Library of MedicineNational Institutes of Health
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/sites/entrez/22152665

嫌煙ブームの中、たばこ税増税の影響から

禁煙する人が増えているそうです。


経済が停滞してる今

やっぱり健康が一番と

玄米を食べ、お酢を飲み、水は宅配


少量のお酒は健康にいいと

夕飯の晩酌はとりあえずOK

そのくらいの楽しみがないと

生きてる理由がなくなってしまいます…

なんてつぶやいているお父さんの声が聞こえてきそうです。



さて、本題ですが、本当にお酒は体にいいの?

特に最近アンチエイジングにいいと注目の

レスベラトロールが含まれる赤ワイン

そのワインについての研究が米テキサス大学の

Charles Holahan氏らによって発表されました。



詳細は上記の参照元URLを読んでいただくとして

結果はワインを適度に飲んでいる人の方が長生きしたそうです。

しかしその理由がワイン以外らしく

お酒が好きな人には何とも複雑な結果となっています。


では、ワインをあまり飲まないグループは

飲む習慣のあるグループより

なぜ死亡率が85%も高かったのでしょうか?


その理由は……


ワインをあまり飲まないグループは

より高齢で

男性の比率、健康に問題を抱える人の割合、喫煙率がすべて高く

社会経済的な地位も低く

運動しない……  


といった傾向があったそうです。


いろいろ回りくどく書きましたが

この研究でわかったことは


ワインが健康にいいとは言えないということ…


ワイン好きの方には少し残念な研究結果でした。





posted by 武蔵浦和メンタルクリニック at 19:34| 埼玉 雨| Comment(0) | 医療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月20日

がんに有意な男女差


「男性は「ガーン」? 35種中32種のがんが女性より有意に多い」

世界60カ国のがん登録システムの解析から

 がんは女性に比べ男性で多く見られるとされているが,がんの種類による差や実際どの程度の違いがあるのかについてはあまり知られていない。米ハーバード公衆衛生大学院(HSPH)のGustaf Edgren氏らは世界60カ国を網羅するがん登録システムのデータを解析。35種のうち,32種のがんで女性より男性の発症率が有意に高かったことをEur J Epidemiol 2012年1月3日号に報告している。

がん男女差.png


参照:Medical Tribune
http://mtpro.medical-tribune.co.jp/mtpronews/1202/1202050.html


この研究は国際がん研究機関(IARC)が、60カ国分,およそ1,500万件のがんに関する情報を入手し行われたのだが、非常に興味深い点として

1)がん発症率が高い傾向はGDPや地域の違いに関係なし

2)1960年代から一貫して同じようなリスク傾向

男女差が生じる原因はいまだ解明されていないが、

もし喫煙や飲酒が

これらの研究結果の差異を生じさせる重要因子と

証明されるようなことになると


医学界のみならず経済界にも多大な影響を及ぼすことになるのではないでしょうか?

posted by 武蔵浦和メンタルクリニック at 18:51| 埼玉 雨| Comment(0) | 医療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする