今年もインフルエンザの季節になりました。
皆様はもう受けられましたか?
当院は本業の精神科・心療内科の診察に集中するため
毎年の予防接種は受け付けておりませんが、
禁忌の方以外はぜひお受けになることをお勧めいたします。
当クリニックの職員は医療従事者としてほぼ全員接種します。
患者様に毎年、痛かったり痛くなかったり。腫れたり腫れなかったり。
免疫を持っているかいないかで、皆それぞれの反応が違います。
当院のスタッフの一人はかなり多種類のインフルエンザウィルスに抗体ができているらしく、
毎年毎年よく腫れています。ここ何年も高熱は出ていないということなので、
発病せずに抗体ができているということらしく、免疫力が高く健康体ということらしいです。
流行する前に、今一度インフルエンザウィルスについて勉強してみましょう!
1)インフルエンザの予防方法
空気中に広がったインフルエンザウイルスの吸引等で感染するため、
感染を予防するためには、流行時期には極力、混雑する場所は避け、
日ごろから睡眠不足や食生活に気を配り、十分な栄養と休息をとることと同時に、流行前に予防接種を受けることが大切です。
また、インフルエンザ感染には空気の乾燥が関連します。
乾燥によりのど粘膜の防御機能が低下するためで、室内では加湿器などを使い
適度な湿度(50〜60%)を保ちましょう。
外出時のマスクや帰宅時のうがい、手洗いは、徹底的に行ってください。
2)インフルエンザワクチンの効果的接種時期は?
インフルエンザに対するワクチンは、個人差がありますが、
接種後、効果が現れるまでに通常約2週間程度かかり、
約5ヶ月間その効果が持続するとされています。また、過去に同じ型のインフルエンザにかかっているか、
ワクチン接種歴が有るかによって、効果が現れるまでに差があると考えられ、
多少地域差はありますが、日本でのインフルエンザ流行は12月下旬から3月上旬が中心ですので、
12月上旬までには接種することをお勧めします。
2回接種の場合は、2回目は1回目から1〜4週間あけて接種しますので、
1回目をさらに早めに接種しましょう。
3)インフルエンザワクチンの接種は無料?有料?健康保険が適用される?
予防接種については、病気ではないため健康保険が適用されません。
原則として全額自己負担となりますがインフルエンザワクチンの接種には、
予防接種法に基づく定期接種(無料)もあります。
定期接種の対象者(65歳以上の方及び60歳以上64歳以下の方で心臓やじん臓、
呼吸器等に重い病気のある方)以外の方は、 任意接種(有料)で保険適用外 となります。
予防接種を受ける前に、当該医療機関にお電話等で必ずお問い合わせすることをお勧めいたします。
4)インフルエンザにかかったらどうすればよいか?
どの病気でも共通して言えることですが、早めに治療し、体を休めることは、
自分のからだを守るだけでなく、他の人にインフルエンザをうつさないという意味でも
大変重要なことです。
一般的には以下のような点に注意しましょう。
a)単なるかぜだと軽く考えずに、早めに医療機関を受診して治療を受けましょう。
かぜであれば早めに休養することも大切です。インフルエンザでも個人の免疫力によっては
軽く済む場合もあります。この場合は自宅待機が一番の薬です。
b)安静にして、休養をとりましょう。特に睡眠を十分にとることが大切です。
テレビやラジオ、パソコンやゲーム等もしてはいけません。
c)水分を十分に補給しましょう。
お茶、ジュース、スープなど飲みたいもので結構です。脱水症状にならないために塩分を補給
することも忘れないでください。
d)インフルエンザウイルス治療薬としての抗ウイルス薬は、医療機関で診察の上で使用できます。
発症してから24時間以内に服用すると効果的と言われています。
症状が出てから 3〜7日間は他の人へうつす可能性が高いので、人の多く集まるところへの外出は
なるべく避けましょう。免疫力の低下した年配の方、妊婦、ちいさなお子さんが感染した場合、
重症化することがあります。
それでも、どうしてもひとの集まるところに出て行く場合は、周囲の人に感染させないように、
咳(せき)をするときにはハンカチなどで口元を覆う、あるいはマスクをするなどの気配りを
することで、周囲の人たちも感染から守るという姿勢が非常に重要です。
特に、医療機関を受診する際には、体調を崩した人が集まっている待合室などで、
他の方にうつさないように、必ずマスクを着用してください。