2020年05月07日

三つの密とこころ



こんにちは。武蔵浦和メンタルクリニックのカウンセラーです。



今、「三つの密」、密閉、密集、密接を避けるようにと
しきりに呼びかけられています。
私たちは自分や誰かを守るため、
この「3密」を避けなければなりません。

しかし心理的に言うと、この三つの密こそが、
私たちの心の安定を保つために、
とても重要な役割を担っているということができます。

密閉―安心できる空間で
密集―人と集い
密接―つながりを感じる

人が人との間で得られる安心感は、
こうした条件から成り立っていることでしょう。



今回のウイルスは、
こうした人の営みの循環にも
障害を与えるものであります。

とても厄介なウイルスです。


さて、これに対して私たちはどう対抗できるか。

耐えかねて、人の集まる場所に出向いてしまっては、
ウイルスの思うつぼです。

不思議なもので、
テレビであれだけ深刻な情報を目にしているのに、
外に出て人がこれまでと同じように集っていると、
なんだかほっとしますし、大丈夫なんじゃないか
という気持ちになってきます。

そもそも密は人の営みの中では
安心感を得る基本条件でもあるので、
その欲求にあらがうことは、
そう簡単なことではありません。



対抗策として


@ 距離を保った交流を増やす

オンライン帰省という言葉まで生まれましたが、
私たちは今、離れていても
人と繋がることのできる方法を持っています。
インターネットに限らず、電話や手紙でも構いません。
離れている人と、できるだけ連絡を取りましょう。



A リラックスできる時間を作る

心配な状況は続きますが、四六時中心配をしていないと
いけないわけではありません。
お風呂や読書、テレビや映画など、
心配事を忘れる時間をつくりましょう。
楽しい気分やうれしい気持ちなど、
心がポジティブな活動ができる時間を
きちんと確保することが大切です。



B 感謝と敬意に目を向ける

人は不安にさらされると、周りが見えにくくなります。
特に今回のウイルスのような目に見えないものに脅かされている時には、
目に見える人やモノへの不信感を向けやすくなります。
それにより、攻撃しあったり、傷つけあったり、負の連鎖が生じます。
ウイルスによる心の負の反応に対抗するために、
エネルギーを正の連鎖に向けかえていきましょう。


  
今日も感染症の最前線で奮闘してくれている人たちがいます。
日常生活を維持するために、忙しく働いてくれている人たちがいます。
その人たちに支えられて、私たちの生活の安全が保たれています。
そうした人たちへの感謝と敬意や、今周りにいる人との繋がりへの
感謝の気持ちを失わずに過ごしましょう。


今まで当たり前で気づかなかった人との繋がり、
何でもない日常の「ありがたさ」に実感できることは、
私たちのこの先の人生をより豊かなものとしてくれるでしょう。





posted by 武蔵浦和メンタルクリニック at 11:59| 埼玉 ☔| Comment(0) | カウンセリング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする