2012年09月13日

不眠症の方へ

就寝前の読書にタブレットは厳禁!?by Wired News 2012年9月11日版 

参照:"Depending on How Much and How Long, Light from Self-Luminous Tablet Computers Can Affect Evening Melatonin, Delaying Sleep" by Rensselaer Polytechnic Institute, Lighting Research Center, published in the journal `Applied Ergonomics`.



就寝前の読書はスムーズな入眠方法の一つとして推奨されますが、近年急速に普及しているタブレットやPCといったバックライト付き端末での読書は、入眠や良質の睡眠には全く逆効果であることがアメリカの研究で科学的に実証されました。

人間は夜になると眠くなります。これはメラトニンという脳内の松果体から分泌されるホルモンの働きによる作用です。このホルモンは別名「タイミングメッセンジャー」と呼ばれ、夜の訪れを全身に知らせる働きがあります。就寝前に明るい光、特にタブレットが発生する「短波長光」を浴びると、このメラトニンの分泌が乱れ、ひどい場合は全く分泌されなくなり、概日リズム (サーカディアンリズム)が崩れ、結果的に入眠障害や不眠症につながります。実験によると、この種のディスプレイの光を2時間受けるだけで、メラトニンが22%減少する可能性があるそうです。

こういった概日リズムの乱れによる睡眠障害は糖尿病や肥満、さらには乳癌を引き起こす原因の一つである可能性も解明されてきています。

最近の他の研究(2001年10月17日号(Journal of the National Cancer Institute, Vol. 93, No. 20, 1563-1568, October 17, 2001 ))で明らかになっている事実として、深夜の交替勤務でメラトニンの分泌が最大になる午前1〜2時に働いていた人はそうでない人に比べ、起きている頻度が多くなるごとに、乳がんリスクが36%-60%も高くなったそうです。

質の良い睡眠は、一日の活動で傷ついた細胞の修復の時間でもあるそうです。

読書の秋は是非とも紙の書籍で楽しみましょう。










posted by 武蔵浦和メンタルクリニック at 12:50| 埼玉 ☔| Comment(0) | メンタルヘルス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年06月07日

幸せの教室(映画)

『幸せの教室』5月11日(金)ロードショー
ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン


映画を観に行ってきました。

トム・ハンクス主演、監督、脚本、製作のこの映画はトムハンクス自身の経験をもとに完成したそうです。

昨今のハリウッド映画のような派手さはないですが、観終った後に心に何かが残る映画です。




主人公は軍に長年従事しその後も真面目に地元のスーパーで働いていた。

しかしある日突然、学歴が高卒ということでリストラされる。

再就職のため面接を受けるが不況の中、学歴や年齢でなかなか決まらない。

学歴がすべてなのかといえばそうでもなく

メルセデス(ジュリア・ロバーツ)の夫は作家になるといい

自宅でネット三昧で働かない。

メルセデス自身もうまくいかない結婚にストレスを感じアルコールに頼りがちな毎日。



対照的にラリーのご近所は学歴はないが優しくていい人ばかり。


大型のSUVからガソリン代を節約するために中古のバイクを買い、

幸いにもバイクがきっかけでカレッジの若者に溶け込んでいく。


経済学の講義を受け始めたラリーは、

自宅を売却して負債整理をしないといけないことに気づき、

居心地のいい我が家から小さなアパートに引っ越す。


引っ越し当日、自分をリストラした大卒の上司は

その後解雇されていたらしく、BMWでピザを配達しに登場。


年齢も人種も異なる生徒の中で戸惑う主人公に

親しくしてくれた少女タリアは友人も多く活動的。

趣味のファッションでお店を開くことが夢で古着を収集し、

ある日突然担任に惜しまれながら学校をやめて自分の店をオープンしてしまう。


不況真っ只中の現在のアメリカで、


中年になって離婚とリストラを経験した男性のストーリーなのに

悲壮さがまったく皆無。


淡々と着実に人生をやり直しているラリーを描いた映画。

この映画のテーマは「人生はいつからでもやり直せる」。

自分の幸せの定義さえ変更すればいつでもハッピーでいられる。

お金や学歴がすべてではないよ。

愛が一番。友人が大切。そして、何事もあきらめてはいけない。



世界中が不況にあえいでいる今だからこそ映画のテーマが響きます。


There is no key to happiness, the door is always open.-----by Marc Gohres
「幸せの扉にはいつも開かれている」

posted by 武蔵浦和メンタルクリニック at 17:48| 埼玉 ☔| Comment(2) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月14日

五月病

今年のゴールデンウィーク中の人出はまずまずだったようで、昨年の震災以降自粛ムードだった旅行に出かけた方も多かったようです。

9日間の大型連休になった方もいたそうですので、連休明けに「五月病」の症状に悩んでいる方は少なくないのではないでしょうか?


「五月病」という病気はもちろん存在しません。辞書によると…「四月に入った大学新入生や新人社員などに、一か月を経た五月頃に見られる、新環境に対する不適応病状の総称。」…となっています。

新しい慣れない環境(学校や職場)で一か月過ごしその疲労が蓄積されたころの連休後です。温暖な気候も相まって、特に午前中は眠く感じる人の方が多いのは自然なことです。そう感じていても、なんとか以前と同じ生活を続けられるうちは全く問題はありません。

しかし、ただ眠くだるいだけでなく、学校や会社に遅れがちになる。さらには、まったく行けなくなってしまう、登校拒否や出社拒否となると問題は深刻です。大事になる前に早めに対処すべきです。



具体的な「五月病」の症状としては:

1)会社や学校には行けるがなぜか具合が悪くなる

2)朝どうしても起きれない。

3)食欲減退、不眠、抑うつ感

4)無気力、不安、焦り

5)イライラ、ミスが多くなる、テレビや周りの音がうるさく感じる…etc.。



そこで、いくつか考えられる「五月病」の原因を考えてみました。


A)仕事や勉強のレベルについていけない。難しすぎる。興味を持てない。

B)人間関係で悩んでいる。いやな人や苦手な人がいる

C)満員電車が嫌い、苦手。

D)生活リズムが乱れたまま直せない。昼夜逆転。

E)アルコール摂取量が増えた。


どんな問題でも原因が必ずあるはずです。問題を解決するにはその原因となっていることをなくしていくことが解決につながります。

上記のAとBが原因だと病気ではありません。性格や考え方を少し変えることでかなり改善されるはずです。

Cの場合はメンタルクリニックでの診察が有効となるケースです。

Dは、「睡眠相後退症候群」かもしれません。これは生活リズムを整えるだけで改善される場合が多いですがなかなか治らない体質の方も中には見受けられます。

Eはストレスをアルコールで解消する傾向のある方ですとかなり問題となります。精神科では他科と違いアルコールは百害あって一利なしと考えます。たしなむ程度でやめれる方以外は一切飲まない方が絶対にいいです。



何事もほどほどにできていればよしとしましょう。

完璧主義や自分に厳しくするのもほどほどに。

「いつもできているのになぜできない?」…と考えないで

「いつも簡単にできていることができない…疲れてるんだな」と考えて休息の時間を持ちましょう。

それからDの方…

寝だめはいけません。この「睡眠相後退症候群」に陥っている方は、もともと体質的に体内時計をアジャストできない人が多いはずです。日ごろから規則正しい生活を心がけ、三食きちんと食べて、午前中は日の光を浴び、適度な運動を心がけてください。そして大切なのは寝る前最低1時間は明るい光をみないでください。パソコン、携帯、蛍光灯、テレビ等のスイッチを消して穏やかに睡眠の質を向上させましょう。

たったこれだけのことで人生がうまくまわりはじめるとおもいます。

是非お試しください。
posted by 武蔵浦和メンタルクリニック at 19:51| 埼玉 ☔| Comment(0) | メンタルヘルス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。